PTCとは英語“Positive Temperature Coefficient(正温度係数)”の文字をとったもので、温度が高くなると電気抵抗値が正の数の係数だけ変化する特性の事を言います。
PTCサーミスタは、ある一定の温度を超えると抵抗値が上昇する、いわば温度センサ機能を内蔵した電子材料です。
温度が低い時は、伝導性粒子の連鎖が連なっていて電流が流れやすく、温度が高くなると、半導体粒子(マトリックス)が膨張し、電流を流し難くなります。
そのためPTCサーミスタを使用したヒーターは、周囲温度により発熱量が変化し、低温で発熱量は高くなり、温度が高くなるにつれ発熱量が下がります。